2019年07月21日

2019年パリ迷い歩き その7(最終章)

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parisでの最終日の朝。
とにかくオムレツをやっつけた。
食器は食洗機に入れてキッチン周りを綺麗にした。
数日間ありがとう。

ちょうどその朝は宿の前の高架下で市(マルシェ)が開かれているので
銘子はカメラを持って出かけた。

開店準備に忙しそうだ。

「写真撮ってもいいですか?」

銘子が尋ねると、煩わしそうにする人(忙しそうだった)も中にはいるが、
みんな「いいよ」と言ってくれた。


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生臭い匂いは全くないので新鮮なのだな、と思う。


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そうだ、白アスパラの時期だったんだ。
茹でて食べたかったなー。

大きないちご!日本の「あまおう」や「さちのか」みたいに甘くはないのだけれども
綺麗だ。


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ちらほら買い物客が出てきている。


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ここで買い物して料理したかったなーと銘子は思いながらシャッターを切った。


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日本の花屋さんの店先で、このディスプレーは見たことがないな。
この横積みは何かそれなりの理由があるのだろうな。
店先を通るだけで嬉しくなる美しさだ。


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チーズ屋さんがあった。

昔、みんなでツアー組んで滞在した際に、誰かがお土産用にマルシェでチーズを買った。
部屋に冷蔵庫はなく、そのままビニル袋に入れて帰国まで窓際においていたらしい。

それは徐々に強烈な匂いを放ち出し、本人は我慢するけれども
同室になった他の人はたまったもんじゃなく悶絶していたのを思い出す。

すでに銘子のスーツケースの余裕はなかったので今回は購入を断念。


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ホタテ。1枚だけって売ってくれるのだろうか?
今度行った時に試してみよう。


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頼んでおいたタクシーはきっかり9時にやってきた。
13時過ぎの飛行機だが、何があるか分からないのでいつも銘子は数時間前には
空港に着くようにしている。

「空港のどこ?」
「2Eです」

車内の会話はそれで終了。
運転手のおじさんは華麗なハンドルさばきで朝のラッシュを縫うように車を進ませた。
10時過ぎに空港着。

まずは免税手続きだ。
確か空港に『PABLO』という免税手続きをする機械があると言われていたので
案内のお姉さんに場所を尋ねるとすぐそこだと指差す。

あ、ここね。

たくさん機械が並んでいるので、ガラガラに空いている。
日本語バージョンが選べるのでボタンを押す。表示に従ってスイスイ進んで
あっという間に終了。

昔は延々並んだもんだ。いや〜便利になったなぁ。

スーツケースを預けて身軽になった銘子は出国審査へと向かった。
登場口は K51 だ。


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もうほとんど土産物は購入済みだが、なんとなく免税店をぶらぶらしてみる。

「何をお探しですか?」

次々と話しかけてくる店員さんの名札を見るとみんな中国人のようだ。
中国人スタッフが多いな、と銘子は感じた。

まだたっぷり時間があるので空港ラウンジで時間を潰すことにする。

ラウンジ入り口近くにラデュレがあった!
ああ…またマカロンを買ってしまった。
どんだけマカロン買って帰るのか。

ラウンジに入る。

席を取って貴重品だけ身につけて飲み物を取りに行く。
ちょうど朝とお昼の間だったので軽食はほとんどない。
しばらくするとランチの準備をし出したので銘子は整うまで席で待つことにした。

中央の大きなテーブルに山盛りてんこ盛りに置いてあるポテトチップスの小袋。
手のひらサイズの小袋をとりあえず3袋取ってみた。

ふと隣のテーブルを見ると、踏ん反り返って雑誌を見ている外国人おじさんのテーブルにも
3袋置かれていた。

ちょびっとビールを飲むときのアテにちょうどいい大きさの小袋。
持って帰りたい。バッグに入れたい。でもホール係のお姉さんが切れ目なく次々と
横を通る。

盗むわけではないのだし、3つくらいならその場で食べられる量だから…
色々思うのだが、堂々とカバンに入れるのは気が引ける。

そのとき、隣のおじさんが動いた!

俊敏な動きでポテチの袋をリュックに入れた。

え?

見回すとホール係のお姉さんがいない。

今だ!

銘子もバッグに3袋入れた。

ちょうどお昼の軽食が並んだところだったので銘子は取りに行った。

戻ってくると隣のおじさんのテーブルにはまた3袋ポテチがあった。

…まだ持って帰るの?
銘子は苦笑した。

ま、人のことは言えないか!

搭乗時間30分前になったので銘子は搭乗口へ向かった。


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予定通り機内に案内され、銘子は機上の人となった。


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あっという間の数日間。
ふと思い立って10年ぶりにさまよったParis 。
大きなトラブルもなかったので銘子のポンコツフランス語で何とかなった。
しかし自分でも驚くほど道を忘れていて、そして地下鉄の駅の早見表も地図も
老眼の銘子にはもう全くと言っていいほど確認できないようになっていた。

これからはスマホを持ち歩いてその場で確認できる状態にするか
今回のように出かける前に入念に乗換駅や地図を頭に叩き込むか
(その場合はイレギュラーなことが起こると困窮するのだが)
…まあ、今度行く時に考えよう。老眼鏡かけるか。

銘子はカバンの中に入っている写真立てをカバンの上から抱きしめた。
そして心の中で話しかけた。

おかーさん、また一緒に行こね。

ポテチの割れる音が返事のようにかすかに聞こえた。




posted by Avril at 15:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 愛の立ちくらみ劇場