2018年03月10日

温かい手

20180310.jpg


今日はお仕事がお休みになったのでお昼間に少し近所を散歩しました。
いつもの花屋さんできれいなダリアがあったので一本購入。
母に供えます。

先日。

自転車漕いで実家の仕事場へ向かっていたときのこと。

車道に出る細い道の端っこを歩いていたおばあさんを追い越しました。
おばあさんは右手は手押車に左手は道に面した建物の壁を伝い歩きしていました。
足はブルブル震えているように見えました。

追い越してすぐに車道を横切り、しばらく進んだのですが
どうも先ほどのおばあさんが気になってきました。

母がたまに足にロックがかかったように震えて前に進めないことが
あった、その様子が浮かびました。

あの調子でもし車道を渡ったら…車が来たら…

あかん。

Uターンしてみると、まだおばあさんは私が追い越したところから
二歩ほどしか進めていませんでした。

『おばあさん、大丈夫?』

『へえ。大丈夫』

『この道、渡ります?』

『へえ。渡る』

私は自転車を道路脇に停めておばあさんを誘導することにしました。

『車、来たらあかんから見ときますね』

『すんません』

足はブルブル震えてなかなか前に出ません。

『気ぃばっかり焦ってしもて』

『慌てなくても大丈夫ですよ。車来たら止まってもらうし』

私の停めた自転車のところまで進んだとき、おばあさんは
自転車を支えにしようとしました。

『危ないよ、これは倒れるから支えにならへんし』

思わずおばあさんの手を取ってゆっくり道を渡りました。

『すんませんなぁ。足が進まへんで』

『大丈夫、ゆっくりでいいですよ』

『わたし、ようコケます(転びます)ねん』

おばあさんの顔をよく見ると顔にも青あざがあり、
たぶん顔からコケたりしてるのだろうと推測されます。

なんとか道を渡りきった頃、エンジンがかかったのか
おばあさんの足は交互に動き出しました。

ああ、これなら大丈夫。

歩道を行くおばあさんを見送って私も仕事場に急ぎました。

仕事場に行く前にいつも仏壇に手を合わせます。
線香あげながらふと、あのおばあさんの手が温かかったのを
思い出したら急に涙が出てきて止まらなくなりました。

とってもとっても温かかったのです。




posted by Avril at 17:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/182635528
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック