2018年10月06日

スペイン食い倒れツアー'18 その5

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第5章 サンセバスチャンからバルセロナへ

2月5日月曜日、サンセバスチャン二日目の朝。
シャワーを済ませてさっぱりした三人は朝食を求めて宿を出た。
昨夜、あんなに食べたのに朝になると空腹を覚えている。

宿の正面にラ・ブレチャ市場(Mercade de la Bretxa)がある。
昨日のツアーガイドのルルドさんによると、食品衛生やテロ対策もあって地下に移転したのだそうだ。
エスカレーターで降りていくと生ハムや魚、野菜に肉、様々な店が軒を連ねている。
あった、あった、端の方にバルが。
カウンターで忙しそうにしていたおじさんが朝食のメニューを見せてくれた。


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オレンジジュースにトルティージャとパン、そして生ハムのピンチョスに
チョコレートデニッシュのデザートがついて7.70ユーロ。


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注文の際に、加乃がメニューを指差してから「どす(dos)」と言った。
しかも指は、親指と人差し指と中指の3本立てている。

ややこしいので説明する。

加乃は「メニューのこれを3つください」と言う際に、
言葉ではなぜか「3(とれす)」ではなく「2(どす)」と言ってしまい、
さらにややこしいことに指を3本立てる。

「2つください」と言いながらゼスチャーでは「3つ」と言っているから聞き手は混乱する。
日本人は折っている指の方を(3本立てて2本折り曲げているから)数えるのか?…などと思ってたりして。

「どす(dos)、いや、違う、とれす(tres)!」

なぜ加乃の頭の中でスペイン語の2と3が混線してしまったのか、
このやり取りはこの旅行中何度となく発生するのだった。

さて、食事は大満足で、そのままホテルには戻らずに昨日行った料理教室にあるショップでお土産もの探しに向かう三人。

日本で下調べしていた時に、ここのショップのエプロンを見つけた銘子は、絶対に欲しい!と思っていた。
エプロン以外にも、魅力的なものがかなりある!
様々な食材に目を奪われる。色々なフレーバーのオリーブオイルに塩、パエリアの素に…ああ、全部欲しい。
加乃も沙織も銘子も本気モードで買い物をし始めた。

しかし旅程はここからまたバルセロナに移動する。
この時点でスーツケースの重量をあまり増やしたくはない、が欲しいものは欲しい。
それぞれ葛藤しながら品物を吟味する。それでも精算時にはかなりの量になっていた。

レジのおねえさんは開店してすぐの爆買い日本人にサービスの気持ちでおまけまでつけてくれた。
サービスの気持ちは嬉しいが、瓶詰めのハチミツだった。中身だけで軽く500gはある。

それぞれの包みに入れてくれたが、三人とも「う、重いからあえて買わなかったのに…」と言葉を飲み込んだ。
「重いから結構です」と断ることもできたのにそれも誰も言わなかった。
「¥0(タダ)」の魅力だった。

一旦荷物を置きにホテルに戻る。
その夜はせっかくだからレストランに行こうとフロントのおにいさんに聞いてみることにした。

さすがに星付きのレストランは予約できないだろうなーと思いつつもダメもとで聞いてみると、
おにいさんも『無理ちゃうかー?』と言いながら電話してくれた。
すると店は予約で一杯、というのではなく、閑散期なので長期休暇中だとか。
二軒とも休暇休業中だったのでおにいさんのお勧めのお店を予約してもらう。

軽く昼食をとるのに小雨降る中を旧市街へ。ピンチョス、やっぱり旨い。


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通りを歩いていると…「あった、あった。ここが夕食予約したレストランやね?」
「そうそう、ここやわ」、そうこれで確認も出来てしまった。
それから二軒ほど回ると満腹になってきた。


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ふと甘いものが欲しくなり、カフェでホットチョコレートとチュロスを頼んでみる。
ここではカップに入ったチョコレートにチュロスを突っ込んで浸して食べるようである。
さっそく試してみるが、なんとも初めての濃さ。
まさに湯煎したチョコレートそのもので、浸したチュロスはチョコレートコーティングされて甘さ100倍となる。


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腹ごなしに散歩をすることにする。…しかし夕食までに空腹になるのか?

コンチャ湾の海岸遊歩道の端に大きな鉄のオブジェがあるそうなのでそこへ向かうことになった。
ずんずんずんずん歩いていく。雨と風が強くなってきた。
海岸ではほとんど人がいない。
散歩に連れてこられたのか、一匹の黒い犬が肌寒い雨の中を走り回っていた。


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ずんずんずん、ずんずん…ずん。黄色のテープが張ってあり遊歩道はそこから進めなくなっていた。
風が強いので波もかなり荒い。オブジェは諦めて街中に入る。
体が冷えていたので温かいコーヒーを飲む。ここで加乃はホテルに帰って休むと言う。
夜の食事に備えると言っていたが、寒い中を海岸沿いを連れ回したから冷えてしまったのかもしれない。

あとで分かったことだが、三人はこのオブジェがある場所の反対方向へ向かっていたらしい。
寒い中の歩き損であった。

沙織と銘子はそのまま街歩きを続けた。
沙織はLoewe(ロエベ)で探し物があるというので二人で店に入る。
落としてしまったイヤリングの片方を探していたのだが残念ながら見つからなかった。

それからZARA HOME などに寄りホテルへ戻った。

さあ、サンセバスチャン最後の晩餐だ!

昼間に確認してあったのですんなり行けたレストランはCasa Urola という店で、1階はバル。
2階がレストランになっている。予約していると伝えると2階に案内された。


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期待が膨らむ。それぞれ前菜とメインとデザートを頼んだ。
盛り付けも味も全て期待以上で大満足だ。


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TXACOLI(チャッコリ)』を1本空けた。
大いに食べて喋って飲んだ。
スタートが午後8時半だったので食べ終わったら11時を過ぎていた。
三人が店を後にする頃でもまだその店も界隈も盛況で、スペイン時間を羨ましく思うのだった。

翌日は軽くホテルの近所を散歩してカフェで朝食をとる。
ここでもまた加乃は「どす、いや、とれす!」と言っていた。

どこで食べてもトルティージャがすこぶる旨い。
日本に帰ったら絶対に真似しようと銘子は心に決めた。


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ホテルをチェックアウトしてタクシーを呼んでもらい、バスターミナルへ向かう。
ここからビルバオ空港行きのバスに乗るのだ。


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空港に着くとまだチェックインカウンターが閉まっていた。
今回はVueling航空というLCCを使う。
1時間と少しのフライトとはいえ、50ユーロしないのだ。


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で、チェックインの時間になってもまだ開かない。
カウンター内に誰もいないが数名が並びだしたので慌てて後に続いた。
少しして係りのおねえさんが急ぐ様子もなく、ゆったりと現れてチェックインが始まった。

そのあと、カフェでビールを飲んだり売店を冷やかして過ごし、搭乗口へ。
バスのピストン運転で飛行機まで運んでもらい、タラップを登る。


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さらば、サンセバスチャン!また来るよ!

飛行機は思ったよりも快適で無事にバルセロナへ到着した。

客待ちしていたタクシーに乗り、宿泊先へ。
もちろん行き先を大きく書いたノートを見せる。これでかなりスムーズに伝わる。
バルセロナではアパルトマンを借りることになっている。そしてすんなり宿に到着。

部屋は3ベッドルームに浴槽付バスルームとシャワーのみのバスルームがそれぞれ一つに
リビングルームにダイニングルーム。洗濯機は外のベランダにあった。


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荷物を置いてすぐ、近所のスーパーへ買い出しに行くために台所を物色する。
コーヒーはカプセルが数種類あり、ビールも1ダース以上ある。
これって勝手に飲んで良い、ということだろうな。だったらとても嬉しい。


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朝食のパンに卵に生野菜、そして水に牛乳にオレンジジュースを買ってきた。
食材を冷蔵庫に収めたあと、夕食は近くの店で軽く済ませることにした。

『確かこの辺りがタパス通りだったような…?』
『あれ?』

ウロウロした末に適当な店が見つかったので入る。
簡単なタパスを三品とパエリアを一つ頼む。
気さくで陽気なアジア系のおねえさんが皿を持ってくるたびに『おいしい?』と聞いてくる。
普通に美味しいので『おいしーです!』と答える。


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最後にパエリアが来た。それぞれ取り分けて一口食べた途端、三人ともつぶやいた。

『からい…』

まるで塩の分量がおかしい。小さじの分量を大さじで入れた?と思うほどに塩辛い。

おねえさんがやってきて尋ねた。『おいしい?』

三人は声を揃えて『からい…』
首をかしげながらおねえさんは残ったパエリアを下げていった。
厨房で大きな声でのやり取りが聞こえたが何を言っているのか分からなかった。

アパートに戻りそれぞれ荷物の整理やシャワーを済ませてベッドに入る。
行程はあと2日。バルセロナを満喫するのだ!!

posted by Avril at 11:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 愛の立ちくらみ劇場
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