2018年10月08日

スペイン食い倒れツアー'18 その6

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第6章 バルセロナ満喫とカサ・ミラ閉店ガラガラー

2月7日水曜日。バルセロナでの初めての朝。
簡単に身繕いをしてキッチンへ集合する。
前日に買い揃えていた材料で朝食だ。
加乃がなんちゃってトルティージャを焼いてくれた。
生ハムにサラダ、ヨーグルトにオレンジジュース、コーヒー。


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朝からお腹いっぱい。

さ。バルセロナの胃袋、サン・ジュセップ市場(El mercado de Sant Josep)
通称ボケリア市場へ出陣!

この日の夕食は加乃が腕をふるってくれる、その食材を仕入れるためだ。
旅行先の市場で食材を買って料理して食べる、というのを最近の旅行で実践している加乃は、
今回もこれがしたくてわざわざキッチン付きの宿にしたのだ。

アパルトマンからは路地を抜けて徒歩15分ほどのところにあるのを地図で確認する。
少しゴチャゴチャした路地を歩いているとおいしそうなパン屋さんがあった。
ショーケースを覗くだけで楽しい。
朝食でお腹いっぱいになったはずなのに『ひとくちドーナツ』を買うことにした。
4つで1ユーロ。


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店を出た、いかにも観光客な三人に、小銭を紙コップに入れて
ガチャガチャ揺らしながら痩せた物乞いがすり寄ってきた。

店での支払いを終えた財布をバッグに速攻で仕舞った加乃は、
紙ナフキンで包んだドーナツひとつを物乞いに『はい!』と渡した。

『ドーナツやなくてお金が欲しいねん』と言わせる暇も与えない早業であった。
物乞いはしばらく受け取ってしまったドーナツを唖然と見ていたが、
ポイッと口に放り込むとスタスタ立ち去っていった。


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『ドーナツ、ひとつ余ったからちょうどよかったわね』加乃がにっこり笑った。

路地を抜けると大きな通りにぶつかった。
ここがランブラス通りだ。目的の市場はすぐ先にあった!


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あふれる食材。ごったがえす人。呼び込みの声。
ああ、何を買おうか。

一通りさっと見て回った末に決めた夕食のメインは牛フィレステーキ。
エビとホタテのグリルもいいな。
あ、ホワイトアスパラがある!小さな小さな新じゃがもある!

『ホワイトアスパラ欲しいけど、あの束は大きすぎるわ』と加乃。

『えー?分けて売ってくれるのと違いますぅー?』と沙織。

すぐに沙織は店の中のおっちゃんに呼びかけた。
そしてアスパラの束を指差してすぐに手で半分に縦に割るジェスチャーをしながらきっぱりと日本語で言った。

『それの半分、欲しいねん』

これがまた見事に通じた。
おっちゃんは束を外して半分になったアスパラを見せながら
『これぐらいでいいか?』いうそぶりをしてくれた。

『ぐらしゃす!』

さあ、メインのフィレ肉を買うぞ!と肉屋さんへ行くが、
牛肉だらけでどれがステーキ用なのか分からない。

銘子がノートを取り出して走り書きした。

『 STEAK → FILETE  150g x 3 

ステーキ用のフィレ肉150gを3つ欲しい、という意味だ。
店のおねえさんにガバッと見せる。

おねえさんはノートに目を走らせるとすぐ頷いた。やった!通じた。

ショーケースからドでかい肉の塊を取り出してゆっくり切り分けてくれた。
支払いは15ユーロを少しだけ下回った。二千円しない。安い。
さらにデザート用にきれいな苺も買い、軽く市場付近で昼食を摂ることにした。


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PAELLA BAR というパエリア専門店を見つけた。
よし、先夜の塩辛パエリアのリベンジだ。


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注文時におにいさんが、パエリアが焼きあがるまでに時間がかかるので
何か他につまむものも注文したらどうか、と言う。
お薦めを聞くと『パン・コン・トマテ』だというのでそれにする。


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新聞の朝刊を三つ折りにした位の平たいバゲットを二枚おろしにして
トマトとオリーブオイルで味付けてある、それは大変美味しかった。
きりっと冷えた白ワインでパエリアを待つ。


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ここのパエリアは美味しかった。
米のアルデンテ具合が絶妙である。
日本で食べるとお約束のように飾りのレモンが刺さり、縁はかなり焦がしてあるが本場は違うようだ。
表面はオーブンではなくバーナーで焼いたような感じだ。
ああ、うんまい。これも日本に帰ったら真似しよう。


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荷物を持ち帰って午後の予定を立てる。
加乃は以前にバルセロナの観光をしているので、沙織と銘子に
『どうぞ行ってらっしゃい!夕食は私が作っておくから』と言ってくれた。

スマートフォンでバスの乗り場と時刻表を調べるとすぐ近くに乗り場もあり、
出発時間ももうすぐではないか!
部屋の中はフリーWi-Fiなので調べ物をするにはとても助かる。

まずはグエル公園をめざして二人は出発した。
沙織と銘子がバス停に着くとそこにはすでにバスが停車していた。
運転手に行き先を確認して乗り込む。

バスはぐんぐんとグラシア通りを山手に向かって走っていく。
地下鉄でも行けるとガイドブックにはあったが、駅からしばらく登り坂を歩かないといけない。
バスだと公園入り口近くの停留所まで行ってくれるので嬉しい。

入場券の売り場は有人窓口と、券売機があるのだが、
その券売機の前に陽気なおにいさんが立っていた。

「はーい、二人?じゃあ、このボタン押してー。現金かな?カードかな?」
操作するのは各自だが、おにいさんがガイドしてくれる。
カード決済でパスワードを入力するときには大袈裟に向こうを向いていてくれる。

そして今買ったチケットの入り口はここだ、と地図で示してくれた。
入場時間も指定されているようだ。

時計を見るとあと数分。すでに沢山の人が並んでいたので後に続く。
どうも入り口を二つに分けて時間差を作って入場させることで混雑を緩和させているようだ。
頭いいー。


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グエル公園。


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作ったガウディーさんもすごいけど、任したグエルさんもすごい。
もともとは学校も市場も備えた住宅街だったのが、住宅を誰も買わなかったので
計画変更で公園となったそうだ。
イギリス風住宅というが、どこをどう見てもガウディー風でしかないじゃないか!


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沙織が一言つぶやいた。
「やっぱりガウディーって頭おかしいよね」
銘子も黙って頷いた。


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ここで言う『おかしい』というのは褒め言葉で『常人ではなく天才だ』という意味である。

観光客でごった返す園内。自撮り棒を振りかざす人もいる。
折角だからと沙織に言われて銘子もカメレオンと写真に収まった。
日が落ちるまでにもう一つの目的地、カサ・ミラへ向かうため、元の停留所からバスに乗る。
このバスが大渋滞に巻き込まれ、カサ・ミラに着いたら閉館してしまっていた。


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諦めきれない沙織は併設されているカフェに行こうと銘子を誘った。
ちょうど壁際の席が空いていて、そこの窓からカサ・ミラ内部が少しだけ見えるではないか!


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「よかったねー、少しでも見られて」と話していたら
係りのおにいさんが現れて早口で何か言ったかと思うと、
その窓に緑色のシャッターが降ろされてしまった。
けちー。閉店ガラガラーやんか。


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店内には中国人の富裕層の家族連れが何組かいて、
両親はそれぞれずっとスマートフォンをいじり、
子供はそれが終わるのをつまらなさそうに待っていた。


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二人が地下鉄でアパルトマンへ戻ると加乃が料理を用意してくれていた!


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前菜はオリーブ二種類とアーティチョークとホワイトアスパラガスに焼きししとう。

魚料理は赤いエビとホタテのグリル・レモン添え。

肉料理はフィレステーキと蒸してからさっと焦げ目をつけたミニポテト添え。


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デザートはいちご。

ワインが1本空いた。

明日がバルセロナ最終日。
最後の晩餐はどこにしようか、と相談の末、『エル・ブジ』のシェフが経営するタパスが充実したバルに決定。
ネットで予約できるのが嬉しい。
これならお互い聞き間違いなどがないので安心だ。

こうしてバルセロナ滞在2日目が終わった。

posted by Avril at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 愛の立ちくらみ劇場
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