2018年10月10日

スペイン食い倒れツアー'18 その8

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第8章 バルセロナ怒涛の最終日

地下鉄4号線JAUME I 駅がピカソ美術館の最寄駅である。
降り立ち、うろうろしているとそこらを歩いている人に
「ピカソ美術館だったらその道だよ」と二度ほど声をかけてもらった。

ピカソ美術館に行く、と顔に出ていたのだろうか?親切な声がけに感謝しながら迷わずに到着した。

年代とともにがらりと画風が変わる。
幼少期の繊細で精密なデッサンからは信じられないキュビズムへの変遷。

「なんでこんなに変わるんだろー?」
銘子がつぶやくとそばにいた加乃が言った。
「付き合う女性で変わるのよ!」
そうだったのかー。
ピカソって守備範囲広かったのねー。

ここでもミュージアムショップに立ち寄り、タクシーで宿に戻る。
荷物を置いて昨夜予約していたレストランへ向かうべくさっと支度する。
ホテル前からタクシーを拾ってレストランへ。

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『ボデガ1900』という人気店。
シェフのおまかせなので何が出てくるのかはお楽しみ、というシステム。
お腹の空き具合を聞かれる。それによってタパスの数を調整してくれるらしい。


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まずは木のスプーンに乗った緑の玉。オリーブオイルだという。
ツブ貝のようなものやウニ、牡蠣、サイズはアサリで味ははまぐり風の貝に海鮮中心のタパスが続いた。
最後に牛肉のワイン煮込みが出てきて終了。


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デザートにコーヒーで大満足の夕べだった。
お土産物があまり買えていないので、スペイン広場にある闘牛場を改装したショッピングセンターへ向かったが店は閉まっていた。


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タクシーで帰ってきてWi-Fiにつながった途端にメールが届いた。
エールフランスからだ。

「えー。雪で飛行機飛ばへんかも、ってー。変更するなら今、って言ってるー」

でた。旅行中、何度も2月9日のパリ・シャルルドゴールの天気をチェックするたびに出てくる『雪』マークに一抹の不安があったのだが…的中。

とにかくオンライン情報をまめにチェックすること、そして事前チェックインのメールが来たらまたグレードアップもしたい。
バルセロナからパリへはなんとかいけるだろう。しかし話はそこからだ。

最悪はパリで一泊か。一泊で済むか?雪で数日閉鎖なんてことになったらどうしよう。
ま、そのときはそのときだ。色々考えてしまい熟睡できない夜になった。

午前4時頃に『1時間遅れで飛ぶことになった』と連絡が入った。
リビングに集まってチェックインするもグレードアップのページに飛べない。
空港カウンターで聞いてみよう、ということになりそれぞれ身支度をする。

午前7時5分にお迎えのタクシーがくるのでそれまでに簡単に残っていたパンとコーヒーで簡単な朝食を摂る。
後になってここで食べておいてよかったーとなるのだがこの時はそれを我々は知らない。

バルセロナーパリ間のフライトは予定より1時間遅れとなった。
チェックインカウンターでグレードアップの問い合わせをすると560ユーロだという。
78,000円かぁ。
うーん。今回はプレミアムエコノミーで少し広いし、ま、帰りはそのままで行こうか、ということになった。

これも後になって沙織がいうには、この560ユーロというのはエコノミークラスからのアップ料金であって、
プレミアムエコノミーからだったら往きと同額くらいではなかったか、と。
このときは飛行機が飛んでくれさえすれば、とばかり思っていたので余裕がなかった。

そして後で後悔することになるのだった。

スーツケースを預けて免税手続きへ向かう。
ここは中国か、と思ってしまうほどの中国語が飛び交っている。
そしてどの中国人も免税手続きの書類が束のようになっている。すごい購買力。結構時間がかかったが、
これで数千円は戻ってくるのだ。

搭乗口に行くとすでに列が出来ていたので自動的にそこに並んだ。

1時間以上並んでいるとその搭乗口からわらわらと人が出てきた。

到着口でもあったのね。
で、もちろん阪急電車じゃないから終点折り返しですぐに乗り込むことは出来ずにさらに立って待つ。
清掃タイムですね。

そしてやっと機内へ案内された。

そのときになって銘子は気付いた。
自由席じゃないんだから律儀に列に並んでなくても、すぐそばのカフェで搭乗が始まるまでゆっくりしてればよかったのだ。
ああ、失敗。

パリに着いた。ここでユーロ圏出国手続きだ。並んでいる列の先頭がもめている。
あきらかに怪しそうなおばさん。列が進まない。係員が来て列を分けてくれた。これでなんとか手続き終了。

久しぶりの2Eへ。豪華になっている!とにかくここで最後のお土産を買いまくるのだ。汗をかきつつそれぞれ走り回る。
銘子が一通り買い物を済ませて搭乗口へ戻ると加乃がそこにいた。まだ時間はある。

「ビールでも飲みません?」
オイスターバーがあったのでそこのカウンターで500mlを一気飲みしてしまった。
喉が渇いていたのねーん。


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その頃、沙織はラデュレのマカロンの列にならんでいた。

それぞれ怒涛の土産物追い込み買いを済ませて搭乗口でぐったりしているとやっと機内への案内が30分遅れほどで始まった。

プレミアムエコノミーの席はたしかにエコノミーよりは広くなっている。
が、往きで贅沢した分、体はそれを覚えていた。
朝5時に起きて少しのパンとコーヒーを食べてからすでに10時間が経過しようとしていた。

窓側から加乃と銘子、通路を挟んで沙織。
その隣が三席あって通路を挟んで二席。沙織の隣は空席のようである。
そこへたぶんエコノミーからグレードアップされてきたと思われる子連れの夫婦がやってきた。

夫婦は沙織の横に幼児二人を、そして妻が通路側の一席に座った。
夫は妻の一つ前の席に座った。これが沙織の悪夢の始まりだった。


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加乃はずっと窓の外を見ているが真っ白で何も見えない。
こんなに雪のシャルルドゴールは初めてだ。2〜3時間座ったまま待機しただろうか。
急に窓に土色の液体がぶちまけられた。

待機中に飛行機に付着した氷や雪を溶かす液体で処理した後、管制塔の指示に従って離陸準備に入るとアナウンスが入る。

一気飲みしたビールで酔うこともなく、まんじりと離陸を待つ。
きっとビジネスだったらすでにウェルカムシャンパン飲んでるよなーなんて思いながらひたすら待って午後5時15分、飛行機はテイクオフした。

午後6時過ぎ。やっと食事が配られる。むさぼるように食べる。そして飲む。


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ウェルカムドリンクの泡を飲み干し、選択肢のない小さなボトルの白ワインも赤ワインも飲んでしまう。


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悲しいかな、往きの贅沢を思い出す。
朝から並びっぱなしの立ちっぱなしだった。疲れ切っているはずなのに眠れない。

映画を観る気力もない。

隣の沙織は寝相の悪い幼児に何度もパンチを浴びている。

「うつらうつらしてたり気を抜いてたら急に(パンチが)くるから、ほんまに『うっ!』ってなるねん〜」

大阪に着くまで数10発受けたらしい。
ずいぶん経ってからやっと気付いた母親が席を変わったようだがもう少し早く気付いて欲しかった。

加乃も疲労困憊の状態だった。
旅の終わりは日常の始まりでもあり、これが憂鬱極まりない。

楽しかった数日。
三人で歩いているとそこは外国とは思えないほど不思議にリラックスできた。
最後の飛行機に関しては遅れて遅れて並んで待ってと色々起こったが、
その他はすべてスムーズに段取り良く進み、食事も美味しかった。

素晴らしい仲間と素晴らしい旅行ができたことに感謝だ。

三人とも機内ではほとんど眠れずに大阪到着。
スーツケースは無事に受け取り解散となった。

外は冷たい雨が降っていた。加乃の涙雨か?

また行こう。いい仲間とサンセバスティアン。最高の旅行だった。
また行こう。絶対行こう。今回一緒に行けなかった仲間とも。

サンセバスティアン、バルセロナ、最高!
posted by Avril at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 愛の立ちくらみ劇場
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